
日本学術振興会科学研究費補助金
(基盤研究B・海外学術調査)プロジェクト
実施年度:2006年度~2009年度(4年間)
現在のウイグル人の直接の先祖である歴史的東トルキスタン(現在の中国新疆南部)に居住していたテュルク系イスラーム教徒定住民が残した諸文献は、当地域の歴史・社会・文化を研究するためのもっとも基本的な材料である。しかしながら、そうした文献はいまだ十分に活用されているとは言い難い。とりわけ14世紀以降から20世紀初頭までの長きにわたり当地域の文章語であったチャガタイ語の写本、ならびに現代語への移行期に著された様々な正書法を用いたテュルク系言語文献は、世界各地の図書館・研究機関そして民間に散在しており、それらに関する研究体制は依然遅れた段階にある。そこで本研究プロジェクトはこうした現状に鑑みて、近現代(18-20世紀)に作成されたテュルク諸語文献を対象として、その包括的な史料研究を推進し、当該分野の発展に寄与する文献リソースの構築をこころみる。
【画像】
‘Abd al-GhafarのZafar nama-yi Shah Bahadur Khan写本
(新疆個人蔵書 19世紀)